
こんにちは、クワトラケのニケ@KuwathraceNikeです
年間1000冊以上読み聞かせをする2児の母である私が本業のエンジニアの知見を活かして「STEAM教育」に役立つ絵本を紹介しています
私たちが毎日何気なく食べている野菜、よく観察してみると学ぶことがたくさんあります
その野菜の葉を食べているのか、実を食べているのか……
キャベツやニンジンのように地面に草のようになるのか、トマトやナスのように苗木になるのか……
今回は、そんな野菜について種類から育ち方、育て方に至るまでを学べる科学絵本を集めました
- お子さんと一緒に野菜を育ててみようと考えている方
- 自然科学の知識を絵本で楽しみながら習得したい方
- 野菜を調理しながら学ぶキッチン教育に力を入れている方
- 子どもの野菜嫌いを克服したい方
に向けて「野菜」の科学絵本を年齢別に紹介します
これまでたくさんの絵本を子どもたちに読み聞かせてきた親としての知見と、エンジニアとしての科学的な知見を活かして
- 0~2歳では、各野菜の名前や特徴や育て方について、イラストいっぱいで表現している絵本
- 3歳では、短めのストーリーで野菜に興味がもてる物語絵本
- 4、5歳以降では、野菜の特徴や育て方をより詳しく説明した科学絵本
を基準に11冊厳選しました

紹介するすべての本を1歳娘と4歳息子と実際に一緒に読んでいます
STEAM教育について
【5分で読める】STEAM教育とは?何を学ぶの?簡単に解説
植物に関する絵本特集
【STEAM絵本】自然の中で遊ぼう!「山・森・木」の科学絵本/0~5歳おすすめ10選
そうはいっても万人が読んでる人気の絵本が知りたいという方はこちら!
書店に絶対並んでいるといっても過言ではないtupera tuperaの『やさいさん』です
シュールな顔の野菜が子どもたちに大人気です
お外にでるようになったらさっそく読みたい0-2才向け絵本
この時期の子どもたちは、まだ、言葉はスラスラと話せないけれど、周りの大人の話し声を聞いて日々成長しています
なかなか落ち着いて読み聞かせをできないかもしれませんが、この時期の発達に「読み聞かせ」は重要です
0-2歳の時期に読みたい、野菜の絵本を5冊紹介します
水彩の鮮やかなお野菜が食欲をそそる『おやさいめしあがれ』

まず、ご紹介するのは『おやさいめしあがれ』です
水彩画で採れたてのお野菜とそれを使った料理を紹介してくれる絵本です
出版社の本の紹介文に「本物よりも本物らしい野菜たち」とあるように、とても色鮮やかでみずみずしく野菜が描かれています
絵本の文章も5・7・5の気持ちの良いリズムになっています
個人的におすすめは背表紙です
旬の葉物野菜が春から冬まで順番に並べられています
1~2歳ごろの野菜の名前を知らないお子さんにぴったりな絵本です
また、野菜嫌いでも、これだけ美しい料理なら食べてみたくなるかも!

さつまいものところでおならぷーだってww

不勉強ながら、チンゲン菜とホウレン草と小松菜は旬の時期が違うんですね
スーパーで一緒に並んでいるので知りませんでした
なぞなぞが楽しい『やさいのおなか』『やさいのせなか』
『やさいのおなか』では、野菜の断面のシルエットからなんの野菜か考えるクイズになっています
お子さんが野菜の名前を覚えるのに読んでみてはいかがでしょうか
筆者がより好きなのは『やさいのせなか』です
クイズがより難しいです
野菜の背中にクレヨンを当てて模様を写し取っているのですが、初見では、全然わかりません
お子さんが野菜をよく観察するきっかけづくりに最適な絵本です
実際に家でもやってみたくなりました

ケケちゃんこれわかった!こうやってばくばく人を食べる野菜だ

いや、ニンジンだよ
とうもろこしが皮を脱ぐのが面白い!『とうもろこしぬぐぞう』

続いてご紹介するのは、『とうもろこしぬぐぞう』です
都会に住んでると、葉付きのトウモロコシに出会う機会が少ない方も多いのではないでしょうか
この絵本は、ただただ頑張ってトウモロコシが葉を脱ぐ話です
ですが、トウモロコシが本当に一生懸命で面白い!
「トウモロコシはこんな感じで葉っぱに包まれた状態で収穫されるんだよ」と語りかけに繋がります

トウモロコシ頑張ってるね

ケケちゃんもこんな顔しながらいつも服脱いでるよw
畑で野菜を育てる過程が学べる『うさこちゃんのはたけ』

次にご紹介するのは、『うさこちゃんのはたけ』です
誰もが知っているミッフィーの絵本から1冊ご紹介します
うさこちゃんとお父さんは家庭菜園をすることに!
耕して、タネをまいて、水をやります
どんなお野菜ができるのでしょうか
野菜の種類の紹介絵本が多い中、こちらの絵本では、2歳さんが理解できる程度の文章で、家庭菜園のやり方を教えてくれます
お家で土いじりを始める前に読んでみたい1冊です

たーた

これは、サツマイモだよ
ニカちゃんサツマイモ大好きだもんね
ストーリーが理解できるようになったら読みたい3才向け野菜の物語絵本
3歳は、たくさんの言葉を覚えて、自分でストーリーをつくってお話しするようになります
そんな3歳児にぴったりな野菜がでてくる物語絵本を紹介します
野菜のロングセラー絵本『おやおや、おやさい』

3歳児のおすすめ1冊目は『おやおや、おやさい』です
『こどものとも年少版』から出版されており、文字は少なめで2歳ぐらいからでも楽しめます
野菜といえば石津ちひろさんと山村浩二さんのコンビ!というほど何冊も野菜や果物の絵本を出版されています
『おやおや、おやさい』では、様々な野菜がかけっこをします
韻を踏んだようなリズムがとても心地よいです
「どのお野菜が勝つかな?」「これなんていうお野菜?」など語りかけながら読んでみてください

ケケちゃん、とーがらし食べれないのに

でも、ピーマン食べれるじゃん!
野菜の断面でお絵描きを楽しむ『やさいぺたぺたかくれんぼ』

まずご紹介するのは『やさいぺたぺたかくれんぼ』です
オクラを切った断面でスタンプを押したものが「かくれんぼ」の鬼です
他の野菜も同様にスタンプになって隠れます
ピーマンの断面が犬や猫の鼻になったり、レンコンのスタンプは自転車の車輪になったり、野菜の断面がどんなものかを楽しみながら学べます
このような野菜スタンプも家で野菜と100円ショップのアイテムがあればすぐできちゃいます!
レンコンはなんでこんな穴が開いてるんだろう、トウモロコシの葉っぱの線はまっすぐなのに、小松菜はあみあみだねなど
いろいろ野菜の観察ができるチャンスです!

ケケちゃんもぺったんこしたい~~

今度一緒にやってみようか!
アボカドのアイデンティティを探す旅『アボカドくんのなやみごと』

次にご紹介するのはイギリスの絵本『アボカドくんのなやみごと』です
「アボカドは野菜でしょうか。果物でしょうか」
野菜たちには「野菜のように葉っぱはないし、野菜は真ん中に大きなタネなんてない」と言われます
アボカドくんはこの究極の問いの答えを探しにスーパー中をさまよいます
答えは見つかるのでしょうか
『アボカドくんのなやみごと』は「自分は何なのかなんて気にすることはない」「私たちはすごいんだもん!」という自分自身を探す絵本としても素敵な絵本ですが、科学絵本としても優秀です
アボカドは日本では、野菜か果物、どちらに分類されているのか調べてみると面白いのではないでしょうか
農林水産省は以下のように果樹を定義しています
農林水産省では、園芸作物の生産振興を効果的に推進するため、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。
『農林水産省』
農林水産省いわく、アボカドは木になった実を食べるので果物ですね!
その他にも、トマトは?スイカは?イチゴは?と調べてみると楽しいですね
野菜に関する英語の絵本まとめ
『アボカドくんのなやみごと』の原文もあります
The 100 Best Vegetables Kids Books
※Amazonでは購入できない可能性がございますので、他のリンクもしくはワールドライブラリー公式サイトでご購入ください

トマトはフルーツなんだってー。だって甘くてすっぱくて、ケケちゃんも好きだからそーだよね!

ケケちゃん基準、いいねw
表紙をみただけでアボカドくんの可愛さに買わざるをえなくなりました><
野菜の特徴や育て方を詳しく学べる4-5才向け科学絵本
4歳以降はいろいろなことに興味をもち、少し難しいことでも理解できる年齢です
親子で楽しめる野菜に関する科学絵本を4冊ご紹介します
今回紹介する絵本を読むことで、いつも食べる野菜に興味を持ったり、家庭菜園・水耕栽培をしてみたり実際の経験に繋げられます!
タネをまいて実るまでを写真で詳しく紹介!『パンプキン』

4~5歳向けの科学絵本、1冊目は『パンプキン』です
かぼちゃの種をまいて収穫するまでを写真と簡単な語りで説明してくれます
収穫されたパンプキンはどんな用途で使われるのでしょうか
最近の子どもたちは、畑仕事をすることが減り、野菜がどのように育つのかイメージがつかない子が多いそうです
都会に住んでいて、畑に出る機会がない子どもたちこそ、絵本で学んでみるのはどうでしょうか
大きいオレンジのパンプキンなんて日本で見る機会あまりないですよね?
この絵本では、いろいろなパンプキンが写真に撮られています
「変なかたち~」といいながら親子で楽しんでください
ちなみに、日本で手に入る西洋カボチャや日本カボチャは「squash(スクワッシュ)」といいます
パンプキンはハロウィンで使われるオレンジの大きいかぼちゃだけなんですよねbb

わ~でたーーーー!

ケケちゃん、おばけ好きだからこれは面白いね!
野菜の切れ端を水につけておくだけで……『やさいはいきている』

続いて、『やさいは いきている』を紹介します
この絵本では、野菜の切れ端を水につけて、どのように成長するのかを定期的に写真に収めています
ニンジンはなんとなく想像がつくのですが、キャベツの芯があのように成長するとは……
大人でもびっくりでした
大根、じゃがいも、いろんな切れ端で試してみたくなりますね
個人的には、絵本に登場する少年がまた、平成初期を想わせるノスタルジーなお顔だちでほっこりしてしまうのです

ケケたんもなんか育てる~~

玉ねぎがあるね~
植木鉢がいらないからお手軽ではじめやすいですね♪
物語風に読んで学べる『やさいのずかん』

次に紹介するのは、『やさいのずかん』です
こちらの絵本は野菜を食べる部位別に繊細な絵で表現しています
花を食べる仲間、葉や根を食べる野菜。
野菜の花や種まで所狭しと並んでいるので圧巻です
大手出版社の大きな図鑑は、写真と解説だけで、
「どう読み聞かせをしたらいいかな??」
と迷ってしまう親御さんが多いと思いますが、『やさいのずかん』はナレーションがついているので、絵本のように読み進められます
「これはどんな野菜?」と子どもが興味を持ったら後ろページの索引で解説を確認することもできます
お子さんと膝の上で読める野菜図鑑としてベストです!
家庭菜園に興味をもった小学生くらいにおすすめな姉妹本『やさいのうえかた そだてかた』もあります
「自分で育てたい」好奇心旺盛の子にはこちらもどうぞ!

いろんな種あるね~

小さいのから大きいのまでいろいろだね
ソフィーの日記から野菜について学べる『ソフィーのやさいばたけ』

最後にご紹介するのは『ソフィーのやさいばたけ』です
ゲルダ・ミューラーさんというオランダ生まれの作家さんの絵本です
野菜や動物など自然科学に詳しく、自然科学に関する絵本を数多く出版されています
『ソフィーのやさいばたけ』では、夏休みに田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家に畑仕事を手伝いに行ったソフィーの体験が日記のように綴られています
おじいちゃんに小さな畑をもらったソフィーは畑づくりをはじめ、
ソフィーは畑仕事を通して、害虫被害や天災に見舞われながらも、野菜について知識を深めていくのです
児童書並みのぎっしり文章ですが、毎ページ綺麗なイラストが描かれ、
野菜の解説だけでなくおじいちゃん、おばあちゃんや近所の友達との関わりもあるので、物語のように楽しんで読めます
どのページも目には見えない地中の根っこの様子も描かれているので、地下はこうなっているんだと絵本でしか味わえない学びもあります
植物好きなお子さんは気に入ること間違いなしの絵本です!

パプリカの黄色と赤色の違いって成熟度なんですね
赤色が一番熟しているんですって!
野菜の観察は科学の入り口です
以上、野菜に関する絵本を年齢別に11冊紹介いたしました
今回は以下の観点でおすすめな絵本を集めました
- 0~2歳では、各野菜の名前や特徴や育て方について絵から学べる絵本
- 3歳では、短めのストーリーで身近な野菜について知れる物語絵本
- 4、5歳以降では、野菜の特徴や育て方をより詳しく解説した科学絵本
いつも食べている野菜の種や葉っぱって大人でも知りませんよね?
身近にこそいろいろな「なぜ?」が潜んでいます
「なぜ?」と考えを巡らせられる時間って志向のひと時ですよね!
興味を持った絵本があったら是非読んでみてください
このブログでは他にも科学に関する絵本をたくさん紹介していますので、あわせてご覧ください
コメント